物件を見に行く際には、チェックすべきポイントがたくさんあります。
部屋の日光の当たり方や景色だけでなく、建物の周囲の環境など、さまざまな要素を事前に把握しておくことが、良い物件選びには重要です。
その中でも今回は、物件の内見で見るべき「室内」のチェックポイントを7つご紹介いたします。
◆1.内見で選ばれる部屋にするには?
ー臭いがすると一発アウト
お部屋に入った時に、下水臭がするとマイナスな印象が強く残ってしまいます。
嗅覚は、私たち人間が持っている五感の中で、唯一、「感じる」役割をする大脳辺縁系という所に、ダイレクトに刺激が伝わります。
良い匂いも嫌な匂いも記憶に残りやすいのです。
実際、お部屋の中にはニオイの原因となる水回りがとても多いです。
キッチン、トイレ、浴室、洗面台、洗濯排水などが挙げられます。
定期的に掃除を行なっても、すぐに効果が消えてしまうこともあります。
排水トラップにしっかりと水が溜まっていなければ、虫やニオイの素が上に上がってきてしまいます。
この場合は、少量の水を入れておきことで、虫やニオイを遮断してくれます。
ただ、空室の期間が長くなると、水はどんどん蒸発してしまい水の量が少なくなると、ニオイが上がってきて、お部屋の中に充満することが考えられます。
対策としては、市販の封水蒸発防止剤を使用します。
各排水口に水を流してから、市販の封水ゲルを流すことで、水の蒸発を防ぎ、臭気が上がってくるのを抑えてくれます。
市販の封水蒸発防止剤も試してみてはいかがでしょうか。
また、下水臭の対策をした上で、ディフューザーを置くことで匂いを和らげてくれる効果があります。
あからさまに、臭い対策をしているような消臭剤は置かないよう、気をつけましょう。
ー水回りは清潔に
水回りの清潔さは内見時にチェックする重要ポイントの1つです。
シンクに汚れが無いことは勿論ですが、2ハンドルの混合水栓や電気コンロはお客様に好まれません。
水栓はクロームメッキのシングルレバー水栓にしたり、コンロはIHに交換するなどして、使い勝手の良いものに整えましょう。
トイレに関しても、色付き便器は古臭さを感じさせてしまいます。
しかし、便器自体を取り替えると大きな工事になりますので、便器を取り替えるのではなく、色付き便座の場合は背面を同色系に変更する、紙巻き器はクロームメッキに、汚れやすい床材は黒系に変更すると汚れも目立たず、印象をガラリと変えることが出来ます。
お風呂に関しても、シャワーはクロームメッキに変更しましょう。
ー触れる部分は記憶に残る
ドアノブや、トイレの紙巻き器など、日常生活でよく触れる箇所は記憶に残りやすいです。
錆びたドアノブや黄ばんだトイレの紙巻き器は、物件の印象を大きく下げてしまいます。
清潔感という意味でも、どちらもクロームメッキのスタイリッシュな物へ変更しましょう。
スイッチプレートが古臭さを感じさせることもよくあります。
スイッチプレートはドライバーで簡単に取り外しが可能ですので、黄ばみが強くなっているものは、交換を行いましょう。
ーキッチンも最低限の対策を
玄関を入った時に、キッチンが丸見えだと、生活感も見えやすく、恥ずかしいと感じるお客様は一定数います。
しかし、キッチンを移設するとなると大掛かりな工事になりますし、この繁忙期ですぐに工事ができるとは限りません。
そこで、対面キッチンにするのではなく、壁付キッチンの手前に造作カウンターを設置します。
造作カウンターを設置することで、キッチンの目隠しになりますし、対面キッチン風の装いになります。
さらに、造作カウンターに収納をつけることで、使いやすいお部屋になります。
ー昭和感が漂う「襖」の改善事例
襖がある物件は、古臭さを感じさせてしまいます。
また、襖がある物件は必ず和室があります。
本来は、和室は洋室に変更してから募集をかける方が決まるお部屋を作るには大切になります。
しかし、物件によってはファミリー向け物件のように和室を残した方が好まれる場合もあります。
ただ、古臭い襖が残っているとなかなか選ばれません。
このような場合は、襖にクロスを貼ると、お部屋の印象がガラッと変わります。
和室に合う柄を選んだり、色を選ぶことで、少々派手な色でも馴染み、よりおしゃれに演出してくれます。
ー収納があるかないかで大きな違い
物件を選ぶ条件の中に「収納力の高いお部屋」に住みたいというお客様も多くいます。
クローゼットのない物件に取り付けると、コストもかかり、お部屋自体も少し狭くなってしまう(畳数表記を減らす)デメリットがあります。
しかし、お部屋の畳数表記を減らさずに、収納力を高める方法があります。
それは壁に造作の棚を設置する手法です。
壁にピッタリと造作の棚を設置することで、洋服をかけたり、デスクとして使用したり、ディスプレイも可能になります。
お客様のライフスタイルに合わせて造作パネルを移動することで、使い勝手の良い収納棚が完成します。
ー内見時、玄関を開けた段階で印象が決まる
ネットで物件を選ぶ際にはCGでのステージングが有効ですが、実際に内見をする際にはリアルなステージングが有効です。
玄関を入った時に目に入るような、お花や置き物、観葉植物など、3000円〜5000円程のものをホームセンターなどで揃えます。
センスの良いインテリアでお部屋を飾ることで、お部屋の印象が良くなるでしょう。
◆2.まとめ
以上、内見に効果的な室内対策を7つご紹介いたしました。Renottaをもっと知りたい不動産オーナー様はこちら
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