福井県福井市を中心に県内で約5,700戸を管理している高井不動産株式会社様。
2012年6月〜導入したリノベーションサービスリノッタを新築物件にも取り入れる新しい試みをスタートしました。
全国で一番空室率の高い福井県で、空室率を改善させた方法を成功事例とともにお伝えします!
高井不動産株式会社
◆「リノッタ」導入の背景
賃貸経営において、空室状況はとても重大な課題になっています。
空室率の高さを見ると、福井県は全国で一番高い30.1%となっています。
全国平均が19.0%ですから、非常に高い空室率であり、30%を越えるのは福井県のみです。
高井不動産株式会社も例外ではありません。
賃料下落・空室増加の状況を打破すべく、2012年6月不動産テック「リノッタ」へ加盟いたしました。
「一戸一絵のリノベーション」というコンセプトを基に、一部屋一部屋にしっかりとしたターゲットを設定し、コンセプトとデザインをプロの手によって決めていく、リノベーションの満室提案でコンスタントに受注を伸ばすことができました。
2017年に60戸、2018年には61戸と、リノベーション受注率が70%まで上がりました。
◆新築物件の管理受託
しかし、課題となって出てきたのは新築物件の管理受託です。
新築の着工棟数は増加しており、年々新築が立っている状況です。
しかし、立ってすぐにグループ会社である大手ハウスメーカーが管理を始めるので、直近10年では新築物件の管理受託は、ほぼゼロでした。
リスクが大きいことに加えて、出来る人がおらず、受けていなかったのです。
やはり新築物件は割高ですので、福井県の新築物件でも完成後3ヶ月で空室率は20%もありました。
新築が決まらない厳しい市場だからこそ、リノベーションでデザインを取り入れてみようと思い、リノッタでの新築企画をスタートさせました。
◆新築✕デザイン
新事業は、高井不動産株式会社の荒木取締役がお一人で事業を計画し立ち上げました。
ですから、既存の仕事プラスαでの立ち上げとなりました。
2017年7月にスタートし、その年の8月に3棟を受注、翌年の3月に完成となり、開始8ヶ月で3棟が完成しました。
①仕組み作り
リノベーションにはリノッタのデザインを取り入れ、地元の建設会社と提携し、建築のノウハウを取得しました。
役割をつくることで、仕組み化の設定を行いました。
仕様:標準的な新築プラスα
デザイン:リノベーションブランドリノッタ
プロモーション:D+Lab(自社でリノベーションを手がけたクリエイティブルーム)
②コストの交渉
福井県の新築物件の場合、大手ハウスメーカーだと70万円、地元の企業だとおおよそ55万円の費用がかかります。
高井不動産は人件費をかけないこと、建築ノウハウを活かすことで、コストを限界まで抑え、大手ハウスメーカーより約20万円のコストダウンに成功しました。
◆リノベーションとデザインに強いリノッタを最大限に活用
リノベーションブランドであるリノッタは、ただ、お部屋をキレイにするだけではありません。
お部屋にデザインを取り入れたリノベーションを得意としています。
ひと部屋、ひと部屋、異なるデザインの空間を作り出し、「らしさ」や「趣味」をみんなが思いきり楽しめる空間の提案を行っています。
そんなリノッタと投資分析・デザインの共有・共通の仕入れなどを行い、本来は空室対策として活用されるリノベーションを、新築物件に掛け合わせることで、高品質・高利回り・低価格の好循環が生まれました。
その結果、請負金額(7棟受注)2.7億、受注率90%、工事期間中の申込100%となりました。
専任の担当者を作らずに、既存の仕事プラスαで新築を企画し、1年で2.7億の売上を上げることに成功しました。
一般的な賃貸の新築物件が完成後3ヶ月で2割空室の中、全て満室での引き渡しとなりました!
◆まとめ
空室のお部屋が増える、お部屋が埋まらないなどの空室問題として、リノベーションを行うことが多い中、新築物件にデザインを組み合わせること新たな空間を生み出すことに成功した高井不動産株式会社様。
一般的な新築物件とは、少し視点を変え、デザインを取り入れたお洒落な空間の提案で、リノベーションの考え方が変わるかもしれません。
リノッタによるリノベーション事例は、下記よりご覧いただけますので、ぜひダウンロードしてみください!